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風そよぐ ならの小川の 夕暮れは [今日の和歌]

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
  みそぎぞ夏の しるしなりける
         藤原家隆  『新勅撰集』

本日 六月晦日、京都の神社では、
夏越祓が行われます。

今日は、夏越祓で詠まれた歌をご紹介いたします。

こちらの歌は「1229年に藤原道家の娘が
後堀河天皇の皇后として入内した折、
お嫁入りの道具としてあつらえられた屏風の
六月部分(夏越祓の絵の下)に書かれていた。」と
『新勅撰集』の詞書に、記載がございます。

(このころの屏風は、月ごとに変える
 現代のカレンダーのような役割をしていたものがございます。)

では、歌の意味をみてまいりましょう。

「風が、そよそよと音をたてて吹いている
 *ならの小川の夕暮は(涼しく秋のようであるが)

  (上賀茂神社で)
  人々が、みそぎ(夏越祓)をしている姿を見ると、

  今日は、まだ、夏の日なのだなぁと思う。」


*ならの小川…
 京都市北区上賀茂神社境内を流れる「みたらし川」の別名のことです。
 こちらは、みそぎをして心身を清める川です。
 (別神事ですが「葵祭」前に斎王代御禊<斎王代が
  川に手を浸し禊をしている儀式>が行われている川です。)

 歌はこちらの「ならの小川」の「なら」の言葉に
 植物の「楢(なら)」の木の名前を重ね、
 掛詞として使われています。

下の写真は、上賀茂神社にあるこちらの歌を詠まれた
歌碑です。
風そよぐ 藤原家隆:歌碑.jpeg


上賀茂神社境内 ならの小川(みたらし川)です。
ならの小川(みたらし川)上賀茂神社.jpeg



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