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白露に 風の吹きしく 秋の野は… [今日の和歌]

白露に 風の吹きしく 秋の野は
   つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
          文屋 朝康 『後撰集』 巻六・秋

本日は、秋の和歌を詠んでまいりましょう。

こちらの歌人である 文屋 朝康は、
平安時代の官使です。

小野小町らとならぶ六歌仙の一人である
文屋 康秀の子でもあります。

では、歌の意味をみてまいりましょう。 

「葉の上に白露が光っている。
 その葉をゆらして、風が吹き抜ける秋の野は、
 その露が風に散り乱れ、
 あたかも
 緒で貫きとめていない
 真珠の玉が散っているようだ。」

『白露』とは、草の上におりている露のことです。
美しく透き通っているために「白露」と申します。

『風のふきしく』とは「風がしきりにふくさま」のことです。

『つらぬきとめぬ』とは、
「糸で貫いてとめていないさま」のことです。

玉は、糸で通して散らないようにとめておくことが多ざいますが、
(真珠のネックレスを想像されると、わかりやすいかもしれません。)
こちらの歌は、葉の上の白露を、真珠にみたてています。

そして「白露=真珠が、
風に吹かれて散っているようである。」
(『玉ぞ散りける』)と、詠んでいます。

私たちも、雨あがりの風景で
草木の上に露が光っている様子を
見ることがございますね。

そちらの露が風に吹かれて散るとき、
こちらの朝康の歌の情景が
思い浮かびやすいかもしれません。

自然のさまは、美しゅうございますね。




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