So-net無料ブログ作成
今日の和歌 ブログトップ
前の1件 | -

このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)山・・・ [今日の和歌]

このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向(たむけ)山
          紅葉の錦 神のまにまに
                        菅原道眞 『古今集』

今日は、紅葉の歌を詠んでまいりましょう。

菅原道眞のことは、皆さま、よくご存じでいらっしゃいますね。

では、意味をみていきましょう。

「このたびは、急いでたちましたので、
 神さまにお捧げする幣(ぬさ)を用意することができませんでした。

 手向け山の美しい紅葉を捧げますので、
 どうぞ神さまのお心のままにお納めください。」

こちらの歌は、道眞が、宇多天皇の奈良旅行の
お供に行くときに詠まれた歌だと言われています。

『このたび』…「この度」と「この旅」の掛詞

『幣』…錦や色絹を刻んで袋に入れて持ち歩き、
旅の安全を願って神様にお捧げするもの

『とりあえず』…取って捧げることができない

『手向け山』…奈良にある山

『紅葉の錦』…紅葉の美しさを錦にたとえている

『神のまにまに』…神さまのお心のままに

急な旅立ちで、幣を持ってこなかったけれど、
紅葉を幣に見立てている豪華で華やかな紅葉のさまが
イメージできるような歌でございますね。

紅葉.jpeg



共通テーマ:日記・雑感
前の1件 | - 今日の和歌 ブログトップ