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媛小松(下鴨神社4-3) 今日の和歌 [今日の和歌]

ちはやぶる 鴨の社のひめこ松 よろずよふとも 色はかはらじ
              藤原敏行 「古今和歌集」

今日は、和歌とともに、下鴨神社の「媛小松」をご紹介いたします。

では、こちらの歌の意味をみていきましょう。

「ちはやぶる」…枕言葉です。「強大な力を持つ」という意味から「神」にかかる言葉です。
この歌の場合、うしろの「神社の ひめこ松」の言葉にかかります。

「よろずよ」…漢字にすると「万世」
「ふ」…時が経つ
「とも」…たとえ~にしても(接続詞)

たくましい 下鴨神社の姫小松よ。
たとえ万世の時が経ても
色は変わらないだろう。 

「ひめこ松」のひめは下鴨神社の祭神である「玉依媛命」の「媛」から同文字が記されています。

媛小松.jpg

こちらが下鴨神社の「媛小松」です。


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東風(こち)吹かば…  [今日の和歌]

東風(こち)吹かば 匂(にほ)いおこせよ 梅の花
主(あるじ)無しとて 春を忘るな

                     菅原道真「拾遺和歌集」

梅のお花が美しいころになりましたね。

皆さまがお住まいのところでは、
梅のお花はどのくらい咲いていますか?

梅の色は、白・濃淡の紅色…、
そして、種類も様々で美しゅうございますね。

先週、京都の北野天満宮では五分咲きでございました。

では、今日は菅原道真の歌を詠んでまいりましょう。

上記の歌は、とても有名ですね。
最後の「春を忘るな」のところは
「春な忘れそ」と記述されていることもございます。

意味は、
「春の東風が吹くようになれば
 花を咲かせ その風にのせて
 (大宰府へ)香りを運んでおくれ。
 梅の花よ。

 私(道真)がいなくても
 花を咲く春を忘れないでいておくれ。 」と
いうことですね。

道真が都を離れるとき(大宰府に左遷されるとき)に
好きな梅にかけた言葉で、
「飛梅伝説」では
『その後、この梅は一夜のうちに大宰府の道真のもとへ
 飛んで行った。』といわれています。

梅 天神さん.jpg
天神さんの梅のお花です。(先週 撮影)




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人はいさ心も知らず… [今日の和歌]

人はいさ 心も知らず ふるさとは
   花ぞ昔の 香ににほひける
        紀 貫之 「古今集」

今日から、如月に入りますね。
京都では、梅のたよりが聴かれる頃になりました。

皆さまの地域では、いかがでございますか?
さまざまな種類の梅の花が咲くこと、楽しみですね。

今日は、梅の花にまつわる和歌をご紹介いたします。

一から二行目の歌は、紀貫之の作です。
紀貫之は「土佐日記」の作者としても有名ですね。

では、意味をみていきましょう。
・「人はいさ」…人は、どうだろうか
・「心も知らず」…心が変わってしまったのか、わからない
・「ふるさとは」…なじみのあるところ
・「花ぞ昔の」…花は昔のままの(この花は梅とされています)
・「香に にほいける」…香りで美しく咲いている

ときは、平安です。
平安時代は「贈答歌」が多いとされています。
(芸術と社交の意味がございます。)

貫之は、奈良の長谷寺におまいりするたびに、
よく行っていた宿がありました。
しかし、しばらく、そちらの宿に行っていませんでした。

そして、ひさしぶりにそちらの宿にいきますと、
宿の方が「宿は、まだありますよ。」と、貫之に声をかけました。
(「宿は、ありましたのに、あなたは、
しばらくお越しになりませんでしたね。」の意味)

そこで、貫之は、
なじみのある宿の方は、しばらく宿にこなかった自分に、
愛想をつかして、気持ちが変わってしまったのか。わからない。
⇒「人はいさ、心も知らず ふるさとは」

しかし、梅は、このとおり、昔と変わらずに、
美しくよい香りで咲いているというのに。
⇒「花ぞ昔の 香ににほひける」
と歌いました。

宿の方の言葉かけ(しばらく宿に行っていなかったことへの非難)を、
こちらの歌で、切り返しているような雰囲気です。

こちらの二人は、親しい間柄と伝えられていますので、
こちらの歌の後、2人とも微笑んでいたかもしれませんね。

おだやかな梅の香り、美しい梅の花も、
きっと、2人の心を和ませてくれたことでしょう。

皆さまは、どのような様子が、思い浮かびますか?


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